歯科口腔外科とは?
☑ 親知らずが以前から気になっている。どこで抜いてくれるの?
☑ 朝起きたらアゴが痛くて口が開かない。どこに行けばいいの?
☑ 口の中に出来物ができてしまった。専門に診てくれるところは?
☑ 口の中を怪我してしまった。どこで診てくれるの?
このような事はあるかと思います。実際にどの病院や診療科に掛かったらよいのでしょう?
その答えは「口腔外科」です。
あまり知られてはいませんが実は親知らずやアゴの関節、
口の中の出来物などを専門的に診療する科が口腔外科になります。
対応する主な治療としては、
● 怪我などの外傷治療・顎関節脱臼
● 親知らずや埋伏歯の抜歯
● 歯根のう胞(歯の根の先にできた膿の袋)の摘出
● 歯牙移植(悪い歯を抜いて、親知らず等の使われていない歯をそこへ移します)
● 顎関節症
● 口腔乾燥症
● 口腔癌(当院での治療はできませんが、診断はできます)
● インプラント
など、非常に多岐にわたります。
抜いた方がいい?親知らず
親知らずは、前歯の真ん中の歯から数えて8番目に生えてくる歯ですが、
なくてはならない歯ではありません。
他の永久歯が通常13歳前後までに生えそろうのに対して、親知らずは20歳前後に生えてきます。
しかし、一生生えないこともあれば、一部歯ぐきのなかに埋まったままのこともあります。
大人になってから、親に知られずに生えるために、「親知らず」と呼ばれています。
実は、正常に真っ直ぐ生えている場合は少なく、多少の差はあれ傾いて生えてしまう場合が多いのが、親知らずの特徴です。
抜歯したほうがいい場合も多いので、歯科口腔外科でご相談ください。
親知らずの生え方
親知らずは、ほとんどのケースで傾いているなどの問題を抱えています。
個人差はあるものの生え方に違いがあり、大きく分けて3パターンあります。
親知らずによる悪影響
●親知らずは、ほとんどのケースで傾いているなどの問題を抱えています。
個人差はあるものの生え方に違いがあり、大きく分けて3パターンあります。
●痛みやうずきに繰り返しおそわれる
●歯ブラシが届きにくいため、食べかすがたまりやすく、むし歯・歯周病になりやすい
●親知らずだけではなく、手前の歯もむし歯にしてしまうことがある
●傾いて生えている場合に、咬み合わせを乱す原因となる
●奥歯の咬み合わせを悪くし、口が開かなくなるなどの顎関節症を引き起こすことがある
●生えている向きによっては、手前の歯を強い力で押すことで歯並びを乱し、
ときには前歯が重なってしまうほど歯並びが悪くなることもある
●ブラッシングをきちんと行えないために、食べもののつまりが原因で、
炎症を起こし痛みを伴うことがある
親知らず抜歯のメリット
上記のようなトラブルを引き起こしている場合、さまざまな悪影響を
考えて抜歯をしたほうがいいといえます。むし歯にもなっていない歯
を抜くのは……と思われるかもしれませんが、健康な歯にまで悪影響
を及ぼすことを考えると、抜歯したほうがメリットが大きいのです。
特に女性の方は、妊娠中や出産後、歯の治療を受けにくい時期に親知
らずが炎症を起こすことがあるため、痛みだす前にあらかじめ抜歯し
ておくのも一考でしょう。
抜歯を行うタイミング
親知らずを抜くタイミングは人によって異なりますが、以下のような理由によりできるだけ早いほうが
いいでしょう。
● 一旦痛みが消えてもまた痛み出し、抜かない限り痛みが繰り返される
● むし歯や歯周病リスクが高い
● 若いときのほうが、親知らずの抜歯後の顎の骨の回復が早い
● むし歯や歯周病になってしまうと麻酔が効きにくい
● 抜く時期が遅いと親知らずが顎の骨とくっついてしまい、抜くのが大変になることがある
とはいえ、個人差があるうえに、口腔内環境は常に変化します。
適切なタイミングを知るために、まずはお気軽にご相談ください。